クリスマス・イブの夜を舞台に描かれるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」は、「白鳥の湖」「眠れる森の美女」と並ぶ三大バレエのひとつです。2018年11月には、ディズニーが「くるみ割り人形と秘密の王国」として実写映画化し、大きな話題となりました。少女クララがクリスマスの贈り物としてもらったくるみ割り人形。真夜中、ネズミの大軍との戦いの最中危機に陥りますが、クララの助けで勝利。美しい王子に変身したくるみ割り人形は、王女になったクララをお菓子の国へ誘います。ロマンティックな幻想の世界を描いた作品で、多くの美しいメロディが登場します。なかでも、この「花のワルツ」は、クラシック音楽全体の中でも非常に有名で、単独で演奏されることも多い作品です。美しいハープのカデンツァに始まる、華やかな名曲です。