ハンガリー舞曲集は、ドイツの作曲家ブラームスが演奏旅行の際に魅了された「ジプシー音楽」に基づいて編曲した舞曲集で、第1集(第1番~第5番)、第2集(第6番~第10番)、第3集(第11番~第16番)、第4集(第17番~第21番)で構成されています。ブラームスはこの曲の成功で、後にドヴォルザークに「スラヴ舞曲集」の作曲をするように助言をしたという逸話もあります。
元は四手用ピアノ曲として書かれましたが、後に第1番、第3番、第10番はブラームス自身により管弦楽に編曲されました。今回の吹奏楽アレンジは、第1番、第3番は原曲(ピアノ版)の調そのままですが、第10番についてはブラームス自身が管弦楽用に編曲するにあたって半音上げて(原曲=ホ長調、管弦楽=ヘ長調)おり、吹奏楽アレンジでもそれに基づきヘ長調になっています。
基本的にはブラームス編曲版を元にオーケストレーションしていますが、一部サウンドカラーを変えるべくアレンジャー独自のものに変更しています。