「ハンガリー狂詩曲」は、ヨーロッパ各地で活躍した作曲家「フランツ・リスト」によって作曲されたピアノ独奏のための曲集で、全部で19曲で構成されています。中でもこの2番は特に有名で、後に他の作曲家によって管弦楽へと編曲もされました。近年ではアメリカのテレビアニメや短編映画などでも使用されています。
曲は、リストの出身地でもあるハンガリーの伝統的なダンス「ヴェルブンコシュ」の影響を強く受けており、リズムが徐々にテンポを速めて行く様子などは、そのダンスを印象づけるものとなっています。
このアレンジは、ミュラー=ベルクハウスの編曲版を元にオーケストレーションしています。曲想がハッキリしているので、曲想ごとにサウンドが変わるような演奏をしてください。序盤に出てくるクラリネットのカデンツァは、楽譜通りではなく自由なフレーズで演奏するのもいいでしょう。