この作品は、バッハの作品の中で無伴奏チェロ組曲などとともに最も精神的内容の深いもののひとつとされています。それ故に、これまでにブラームスやブソーニによるピアノ編曲版、ストコフスキーやラフなどによる管弦楽編曲版などの優れた編曲が出されてきました。この版は、日本を代表する音楽家「斎藤秀雄」(さいとうひでお)氏が管弦楽用に編曲されたものを基に吹奏楽用に再構成したものです。奇をてらう内容ではなくオーソドックスなオーケストレーションとなっています。
楽譜上パートによって強弱が違っていたりアーティキュレーションが違っていたりしますが、それは意図的ですので各パートは書いてある音量記号をしっかり守って演奏してください。サクソフォンは全編にわたってノンヴィブラートで演奏することをお薦めします。クラリネットは出来れば各パート4本は欲しいところですが、2本ずつでも構いません。