該劇組曲於1977年出版,是繼《哈姆雷特》之後莎士比亞戲劇系列的第二部作品。伊薩卡音樂學院委託里德表演「紀念委員會系列」以紀念其樂隊指揮沃爾特比勒(1908-1973)。
這首曲子由五個樂章組成,里德為每個樂章寫了以下註釋(這個版本使用了第一、第三和第四樂章)
音樂會組曲是來自莎士比亞戲劇《奧賽羅》中五個場景。在音樂上表徵每個樂章的情緒和感受都基於戲劇中的場景,並由文本本身的引文組成。
● 第一樂章 威尼斯前奏曲
直接營造了一種緊張的軍事氣氛,也是戲劇本身。奧賽羅本人在第一幕第三場中回答威尼斯公爵:「戰爭的習慣是鋼鐵地板和石頭作為枕頭,並且戰場就是我。」
● 第二樂章 塞浦路斯晨間音樂
在第三幕第一場中,鎮上的音樂家在奧賽羅和苔絲狄蒙娜的窗下演奏的晨曲或小夜曲,題為《早安將軍》。
這首樂章描繪了音樂家們在早晨演奏,是一首以法國號、小號和長號的銅管三重奏為中心的生動的巴洛克樂曲。
● 第三樂章 奧賽羅與苔絲狄蒙娜
熱情而又溫柔,它揭示了他們之間的深厚感情,在第一幕中,奧賽羅對威尼斯元老院的著名演講:「她愛我是因為我經歷過危險,我感謝她的憐憫。」
以此為基礎,它是一首4/4拍旋律緩慢優美的愛情樂章。
● 第四樂章 家臣入場
莎士比亞原作第 4 幕第 1 場和普瓦為威爾第歌劇創作的同一場戲的混合體。奧賽羅氣得發瘋,嫉妒得發狂,先是責罵,然後當著進入花園的人的面打了苔絲狄蒙娜,稱讚他是英雄,伊阿古則嘲諷他:「看看威尼斯的獅子。」
歌曲以以小號和長號為中心的緩慢號角開始,然後出現類似進行曲的主題,形成宏偉的遊行進行曲。
● 第五樂章 苔絲狄蒙娜之死 / 終曲
這是一個音樂的高潮,一個解決已經建立的緊張局勢的方法。在第五幕第二場一樣,該劇結束了,所有的曲折都讓人背離了他們的本性。這裡引用的是奧賽羅對苔絲狄蒙娜屍體的最後一句著名的台詞:「在我殺了你之前,我親吻了你。現在別無他法……。」
在以這句著名台詞為基礎創作的終曲中,猛烈的木管樂器和單簧管詭異的顫音暗示了這種不幸,法國號和銅管樂器則提供了戲劇性的高潮,而定音鼓三連音則令人絕望。悲劇在它悄然消失時以輕柔的節奏結束。
莎士比亞的原創故事本身—一個摩爾人娶了一個白人貴族的女兒,在當時是一個轟動一時的情節,最終釀成了悲劇。正是在這樣的背景下,這首歌曲將這部戲劇描繪的淋漓盡致,是里德作品中重要的歌曲之一。(秋山紀夫)
【この楽譜は「小編成用」のためにアレンジされた楽譜で、21人から演奏できるように工夫されています】
「ハムレット」に続いてシェイクスピアの戯曲によるシリーズの第2作として1977年に出版された組曲です。イサカ音楽大学がそのバンド・ディレクターであったワルター・ビーラー(1908~1973)の追憶のために「メモリアル・コミッション・シリーズ」としてリードに委嘱してきた曲です。
曲は5つの楽章からなり、リードはそれぞれに次のようなプログラム・ノートを書いています(この小編成版は1,3,4楽章を使用)
──シェイクスピアの劇の5つの場面によるコンサート・バンド、またはウインド・アンサンブルのためのシンフォニック・ポートレイト「オセロ」は演奏会用組曲である。それぞれの楽章を音楽的に性格づけているムードやフィーリングは劇の場面にもとづいており、文章それ自身からの引用によって成り立っている。
●第1楽章 前奏曲 ベニス
緊張、軍隊的雰囲気を直接つくっていて、それは劇そのものであり、オセロ自身が第1幕第3場でベニスの公爵に対する返事「戦いの習慣は石を枕に鋼の床となり、戦場こそは私にとってこよなき寝床です」という言葉を示している。
●第2楽章 朝の音楽 キプロス
第3幕第1場でオセロとデズデモナの窓の下で町の音楽家たちが奏でる朝の歌またはセレナーデで、「おはよう将軍」というタイトルである。
朝、音楽家たちが奏でているその様子を描いたこの楽章は、ホルン、トランペット、トロンボーンの金管3重奏を中心に展開されるバロック風な軽快な曲。
●第3楽章 オセロとデズデモナ
情熱的だが、やさしい彼らの間の深い感情をあらわし、第1幕でオセロがベニス元老院で行った有名なスピーチ「彼女は私が経験してきた危険の故に私を愛し、私は彼女の憐れみの心を愛した」にもとづいている。
これにもとづいて作曲された4/4拍子のゆっくりとした美しい旋律による愛の楽章で、うねうねとした旋律が重なって厚い感情的な盛りあがりを形作っていく。
●第4楽章 延臣たちの入場
シェイクスピアの原作の第4幕第1場とヴェルディの歌劇のためにポイートが作詩した同じ場面の混合。オセロが激情と嫉妬で半狂乱になり、はじめに叱り、次に彼の英雄と讃えて庭に入ってきた人々の見ている前でデズデモナを殴り、イヤーゴが「ベニスのライオンを見よ」とあざける場面。
曲はトランペットとトロンボーンを中心としたゆっくりとしたファンファーレにはじまり、次にマーチ風なテーマが登場して壮麗なプロセッション・マーチ(式典行進曲)を形作る。
●第5楽章 デズデモナの死、終曲
音楽の総決算であり、これまでに高まった緊張の解決である。第5幕第2場のように劇が終わり、すべての曲解が人々の本性を引き離してしまうその結末を示している。ここで引用されているのはデズデモナの死体に話しかけるオセロの有名な最後のせりふ「わしはそなたを殺す前にキスをした。今はもうこのほかの道はない……」である。
この有名なせりふにもとづいて作曲された終楽章で、激しい動きの木管やクラリネットの不気味なトリルがこの不幸を暗示し、ホルンや金管が劇的なクライマックスをもたらし、ティンパニーの3連符の絶望的なリズムのうちに静かに消えて悲劇は終わる。──
シェイクスピアの原作そのものがムーア人が白人の貴族の娘を妻にするといった、当時としてはセンセーショナルな筋書きで、それが悲劇につながっていきます。そうした背景のこのドラマを見事に音楽に描きあげた曲で、リードの作品のなかでも重要な曲の1つです。(秋山紀夫)