2021年、浜松日体中学校・高等学校吹奏楽部(顧問:中山彰先生)の委嘱により作曲。プロローグ・シリーズの第2作目となるこの作品は、同校の第22回定期演奏会にて、オープニングとして演奏されました。
第1作目「プロローグ・ワン」はファンファーレとポップスという構成でしたが、今作はコラールとマーチというアイデアをご提案いただきました。吹奏楽においてこれらのスタイルは、その歴史や奏法を学ぶ上で基本中の基本、且つ永遠の課題でもあります。過去にも数多くの作曲家が作品を残してきました。
今作「プロローグ・マジェスティア」では、前作でも用いた動機を各所に散りばめてプロローグ・シリーズの一体感を持たせつつ、各楽器奏者が作品の演奏を通して基礎的な奏法や音楽表現を自然と習得できる内容となっています。「威厳」や「荘厳」を意味する「マジェスティア」というタイトルの通り、全体にクラシカルな響きと品格のある音楽なので、演奏会のオープナーとしてはもちろん、式典などでも演奏していただけます。