古諾在羅馬留學期間遇到的宗教音樂給他留下了深刻的印象,他一度渴望成為牧師。但同時,他無法放棄對世俗情感的興趣,留下了許多在某種意義上具有對比性的流派的作品:宗教音樂和浪漫主義歌劇。據說兩者都是在他的內部衝突中創建的。
也許正是因為這種創作傾向,古諾純管弦樂作品很少。它們的數量不到十個,而且很少出現在音樂會上,但它們包含了令人驚訝的清晰音樂,沒有內心衝突。這部寫於1873年的作品也是一部喜劇作品,展現了古諾不尋常的一面。 根據法國作曲家查爾斯·古諾(Charles Gounod,1818-93 年)的管弦樂音樂改編,他以歌劇《浮士德》和《萬福瑪麗亞》而聞名,並以巴赫的《平均律鋼琴曲》第一首歌曲為旋律。
古諾在羅馬留學期間遇到的宗教音樂給他留下了深刻的印象,他一度渴望成為牧師。但同時,他無法放棄對世俗情感的興趣,留下了許多在某種意義上具有對比性的流派的作品:宗教音樂和浪漫主義歌劇。據說兩者都是在他的內部衝突中創建的。
也許正是因為這種創作傾向,古諾純管弦樂作品很少。它們的數量不到十個,而且很少出現在音樂會上,但它們包含了令人驚訝的清晰音樂,沒有內心衝突。這部寫於1873年的作品也是一部喜劇作品,展現了古諾不尋常的一面。
歌劇「ファウスト」や、バッハの「平均律クラヴィア曲集」第1番にメロディーを乗せた「アヴェ・マリア」などで知られるフランスの作曲家、シャルル・グノー(1818-93)の管弦楽曲が原曲。
ローマ留学時代に接した宗教音楽に感銘を受けたグノーは、一時は聖職者を志していた。しかしその一方で世俗的な情感への興味も捨て切れず、宗教音楽とロマン派歌劇という、ある意味では対照的なふたつのジャンルに多くの作品を残した。どちらも彼にとっては内面的な葛藤の中での創作だったといわれている。
こうした創作傾向のせいか、グノーには純粋な管弦楽作品が少ない。その数は十指に満たず、演奏会で採りあげられることも稀であるが、そこには内面の葛藤から解放された、意外なほど明快な音楽がある。1873年に書かれたこの作品も、グノーの珍しい一面を表したコミカルな小品である。
クラリネット6重奏のためのこの編曲は、はじめ東京クラリネット・アンサンブルのレコード録音のために、1981年に書き下ろした。その後、87年に月刊バンド・ジャーナル別冊「クラリネット&サクソフォーン」(音楽之友社)にスコアが掲載され、また同アンサンブルによるCD再録(コジマ録音「華麗なるクラリネット・アンサンブルの世界 III」)も行われた。
当初は原曲のオーケストラ・スコアが手に入らず、古いレコードから採譜したが、最近になってオリジナル楽譜が手に入ったため、この出版を機に、大幅に改訂したことを付け加えておく。