この曲は、フランスの作曲家「ラヴェル」が作曲したバレエ曲です。テンポとリズムが一定に保たれている中で、終盤を除き基本的に2種類のメロディーが繰り返されるという構成、そして編成にサクソフォンが入っているのが最大の特徴で、バレエの世界だけに留まらず、広く愛される音楽として世界中の人々から愛されています。非常に単純な構成と言うことで単調だと思われがちですが、各楽器のソロを用いることで全体のサウンド色彩を豊かにし、聴いている人を飽きさせないのがラヴェルのオーケストレーションの凄腕とされるところです。
この版は、オーケストラ版を元に原曲に限りなく近いスコアリングがされていますが、響きの観点から一部原曲とは違うオーケストレーションになっている箇所もあります。オーボエダモーレのソロは、アルトサクソフォンに小音符で記載してありますのでご利用ください。緊張感ある冒頭の弱奏や各楽器のソロなど、聴かせ所は沢山ありますので、演奏に自信を持って表現して頂きたいです。コンサートの最後の曲としてプログラミングしてもいいでしょう。