この曲は、2009年Vive! Saxophone Quartetの委嘱により、自身の“サクソフォン4重奏による練習曲”の第2弾として作曲し、同Quartetの結成10周年記念演奏会にて初演されました。24年前の前作
曲は、第1曲、第2曲、Interlude(間奏曲)~第3曲、の楽章構成によります。華やかで気さくでときに神妙なサクソフォンの音色を生かしながら、濃密なアンサンブルによってもたらされる潤いのある響きと緊迫感を目指しています。さらには4つの楽器が代わるがわる重要な役割を担うよう工夫しました。
前作と同じようなスタイルでありながらも、24年も隔たると今度はどんなものが出てくるだろう、という思いで書き進めました。それは何十年ぶりにかつての友人と再会するような心ときめく楽しい時間でした。この曲が、演奏者にとっても聴き手にとっても思い思いに楽しめるものとなれば幸いです。