この作品は、1985年東京芸術大学の芸術祭の催しのために作曲したもので、翌年の「第1回サクソフォンのための作品コンクール」(日本サクソフォン協会主催)にて優秀賞を受賞(演奏=アルモ・サクソフォン・アンサンブル)、以後国内外にて演奏されている。
曲は3つの組曲からなり、いずれもE♭を中心音とした自由な調性的音楽で、ジャズのハーモニーやリズムを取り入れ生き生きとした親しみ易い曲調となっている。第1曲は軽快なリズム、第2曲は緩やかなメロディとハーモニー、第3曲はさまざまな要素の対比をそれぞれのテーマとした「サクソフォン(4重奏)による練習曲」である。