ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844~1908)は、ロシア国民楽派、いわゆる「五人組」の一人としてロシアの国民音楽の発展に貢献した作曲家です。
1887年夏、同年2月に急死した「五人組」の同志、ボロディンの未完成の歌劇『イーゴリ公』を完成させるべく別荘を借りて筆を進めていた途中で、この『スペイン奇想曲』が出来上がりました。かねてより温めていた、スペインの主題による技巧的なヴァイオリン幻想曲のスケッチがありましたが、それは管弦楽的色彩を持って輝かせるべきだと考え、5つの楽章から成る管弦楽曲として書き上げました。ヴァイオリン幻想曲の名残を随所にとどめた、それでいて非常に鮮やかなオーケストレーションを通して、スペインの情熱的な空気を感じられる曲です。
1. アルボラーダ 2. 変奏曲 3. アルボラーダ 4.シェーナとジプシーの歌 5. アストゥリア地方のファンダンゴ の5つの楽章が一続きで演奏されますが、この版では後半の第3~5楽章を取り上げて編曲しています。第4楽章はハープによるカデンツァをカット。第5楽章はコーダの直前16小節前から最後までを取り上げ、原曲よりも半音上の編曲となっています。




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