「想い出は銀の笛」は、原曲はフルート四重奏です(1990年、教育芸術社から出版)。今回、高田優氏の編曲によって、サクソフォーン四重奏版が誕生しました。サクソフォーンの魅力が感じられる編曲は、きっと多くの演奏家に愛されることでしょう。(三浦真理)
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サクソフォーン奏者:雲井雅人氏からの曲解説;
二十歳のころ、サクソフォーン四重奏が楽しくて仕方なかった。たくさんの素敵な曲との出会い、忘れられない友との過ぎし想い出。ああ友よ、君はそう吹くのか!それが君の音なのか!アンサンブルで重ねた音と音の思いがけないきらめきに、どんどん夢中になっていったあのころ。その気持ちは、今も僕の心にありありと生きている。この曲もそんな出会いを作ってくれるだろう。そして、この曲の命が末長く続きますように。
フルート四重奏版のために作られた「想い出は銀の笛」。
私たちは三浦真理さんの作品で「ティータイムの画集」「ファンタスティック・モネ」「プリンセス・マーメイド」をこれまでに演奏してきました。どの曲も上品でかわいらしい雰囲気があり、クラシック音楽の形式で構成されつつも私たちになじみの深いポップスの要素がちりばめられていたり・・・不思議な魅力に引き込まれています。
“都会的で洗練された印象”にスポットを当てたこの曲は、サックス四重奏にもぴったりだと思っています。今回解説を書くにあたり、各楽章のタイトルから連想したり演奏してみて私たちが感じた曲へのイメージを軸にまとめました。たくさんアイデアを出し合って自分たちだけの素敵な「想い出」をぜひ作ってください。