この曲は、モーツァルトによって1778年に作曲されました。フルート愛好家の「フェルディナン・ド・ジャン」からの依頼で作られたこの曲、実は完成を急がされていたと言うこともあり、自身が以前に作曲したオーボエ協奏曲を編曲したものとしても知られています。元々のオーボエ協奏曲は世界中のオーボエ協奏曲の中でも最も人気のある作品です。オーボエ協奏曲はハ長調ですが、この曲では長2度上げてニ長調にされた他、独奏フルートパートには細かな変更が加えられています。
この編曲は、ベーレンライター原典版のスコアを元にオーケストレーションされており、伴奏は小編成で書かれています。クラリネットは各パート2本ずつ、その他のパートは各1人で演奏するのがいいでしょう。原曲の雰囲気を尊重するためオーボエ2パートは必須です。