「魔法使いの弟子」はゲーテの寓話に基づき作曲されたフランスの作曲家ポール・デュカスの交響詩であり、ベルリオーズ、リヒャルト・シュトラウスに並ぶ標題音楽の代表的作品です。情景やイメージ、気分、雰囲気、ストーリーといったものを描写した音楽のことをいいます。1897年の作曲された管弦楽曲ですが、1940年にディズニー映画の「ファンタジア」でミッキーが可愛い魔法使いの弟子を演じていますね。そして最近のディズニーランドのショー「FANTASMIC!」の音楽として広く知られるようになりました。フランス和声を生かし、これにジャズのテイストを加え複合拍子のSwingにしたてています。標題音楽の持つストーリーが感じられる作品です。(波田野直彦)