「ナウシカ」「ラピュタ」に続く、宮崎駿のアニメ映画「となりのトトロ」。どれもみな、子供達に夢を与えてくれる素敵な作品である。前2作が物語のメリハリを見せる、緩急自在な展開をなした映画だったのに対し、今回は田舎の1日というか、ちょっとしたシークェンスがつながっていく感じで仕上がっている。一連の音楽を担当している久石譲は、その辺にポイントを置き、ほのぼのとしたあたたかさを持つ音楽作りに、直感的に入っていったそうだ。この曲は映画のエンディング主題歌になっている。ところでまだ映画を見ていない人の為に一言。物語の舞台は昭和30年代の、自然と四季の美しい日本。とある田舎に越してきた2人の女の子と、昔からそこに住むオバケ達(トトロ)との心温まるふれあいを、日常のエピソードを重ねながら描いた作品である。