「ロメオとジュリエット」「ピーターと狼」などの管弦楽作品がよく知られているプロコフィエフ(1891-1953)。ピアニストとしても活動しており、多くの自作曲を演奏していました。ペテルブルグ音楽院在学中に書いたピアノのための小品をまとめた「10の小品」(op.12、1906~13)には、大変魅力ある作品が集まっています。プロコフィエフならではの音の使い方に、この先に生み出される名曲を予感させるものとなっています。「Ⅰ.行進曲」「Ⅱ.ガヴォット」「Ⅵ.伝説」「Ⅲ.リゴドン」を選曲し、小編成吹奏楽のために編曲しました。(山里佐和子)