フランスの作曲家、シャルル・フランソワ・グノーが1859年に作った声楽曲です。音楽の記念碑とでもいうべきバッハの《平均律クラヴィーア曲集》第1巻(1722年作)の「前奏曲 第1番 ハ長調」を伴奏にグノーは美しいメロディを作りました。その間なんと137年。そして、それからさらに150年ほど経って、現代の楽器であるサクソフォーンの音色で現代的な響きのオブリガートを加えました。バロック、ロマン派、現代の3つの時代の音楽、そして独、仏、日本の3つの国の音楽を味わって欲しいと願っています。
ソプラノサクソフォーンとバリトンサクソフォーンに旋律を対比させていますが、バッハの原譜を元に鍵盤楽器を伴奏にする事も、また、ソプラノをテナーに、バリトンをアルトに読み替えて演奏する楽しみ方も可能です。ソロパートは是非スタンドプレイで気持ち良く演奏をしてください。