スタジオジブリ企画・制作の長編アニメーション映画は、いずれ劣らぬ名作ぞろい。新作を公開すれば大ヒット、旧作も根強い人気があります。そんなスタジオジブリの象徴的な存在ともいえる、宮崎駿氏がアニメーション制作から引退するというニュースが、2013年9月に全国を駆け巡りました。よい映画には、印象に残る音楽がつきもの。この吹奏楽版では、宮崎氏が監督をつとめた11作品より主題歌や主要BGMなど12曲のサビを中心に取り上げ、音楽で氏の世界観に触れようというコンセプトとなっています。ファンファーレ的な位置づけの『ハトと少年』で華やかに始まり、キッズソングとしても人気の3曲は楽しくにぎやかに。フルート・ソロ主体の木管アンサンブルによる『さくらんぼの実る頃』(イントロ部分)からの中間部では、さまざまな楽器のソロが活躍します。80年代のヒット作からの3曲が盛り上がりを見せたところで、最新にして最後の宮崎監督作品である『風立ちぬ』のメインテーマで締めくくります。