1989年公開、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画「魔女の宅急便」より。
魔女の家系に生まれた主人公の少女・キキは、一人前の魔女になるために田舎から修行に出ます。海の見える街コリコで宅急便の仕事をしながら、多くの人々と出会い、成長していく物語です。
このアレンジでは、劇中から4曲を抜粋して組曲の形式をとっています。『I. 晴れた日に…』では、木管楽器を中心とした穏やかな曲調。『II. 仕事はじめ』では、トランペットやホルンが中心となり、新しい生活への希望に満ちた心を彷彿とさせるような音楽が軽快に奏でられます。『III. 海の見える街』は、故郷を離れたキキが新しく住む街として決めた、美しい街並みと海が印象的なコリコの街を象徴する音楽。ダブルリード楽器が大活躍します。『IV. 旅立ち』では、家族の温もりと、旅立ちの切なさがアルトサックスやフリューゲルホルン、ユーフォニアムによって奏でられ、最後はトゥッティで華やかに幕を閉じます。